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出来高は流動性が分かる!銘柄選び

出来高の推移で流動性を要チェック!株価との関係

チャート

出来高を見れば、取引数が分かる

出来高とは“株の売買が成立した株数”のことを言います。

例えば、A銘柄を買いたい人・売りたい人で100株取り引きされると、出来高は100株となります。

この、出来高で一体何が分かるというのでしょうか?

出来高は“取引されること”で生じます。つまり、出来高が多ければ多いほど、取引が活発であると言えるのです。

例えば、“会社の業績が前年度よりかなり良かった”“会社の不正が発覚した”など、株価に影響しそうなニュースが出たとします。

すると注目度が集まり“買いたい人”“売りたい人”が増えるため、出来高が増えるということです。

以下、2つのケースから考えてみます。

株価が低迷を続けてきた銘柄の出来高が増えてきた場合

注目度が上がっている証拠です。今後、株価が騰がる可能性があります。

株価が上がってきた銘柄の出来高が減ってきた場合

注目度が下がっている証拠です。今後、株価が下がる可能性があります。

出来高は、ほとんどの投資家が注目している

このように、出来高は世間の注目で動いているため、その推移に目が離せないのです。

出来高は、毎日、銘柄ごとでも発表され、市場ごとにも発表されます。

代表的な市場である東証一部の出来高は市況解説などでも必ず紹介されています。

出来高は多いほど相場が活況で勢いがある、出来高が少ないと参加している投資家も少なく相場が弱い、という目安になるので、推移をチェックするようにしましょう。

個別銘柄の場合は、投資家に人気のある銘柄の出来高は多く、人気が低いと出来高も少ない傾向にあります。

先ほどもお話した通り、出来高は銘柄選びをするときの重要チェックポイントですから、出来高が少ないということは売買が成立する可能性が低いのです。

自分が買いたいと思った銘柄のチェックを怠り、実はその銘柄の出来高が少なかったとしたら・・・。

買う場合には、売買が成立しなければ、あきらめて他の銘柄を買えばいいだけですが、大変なことが起きるのは売る場合です。

たまたま買うことはできたけれど、出来高が少なくて、売りたいのに売買が成立しないという状況になると大変です。

売れないので持ち続けているうちに、株価がどんどん下がってきたら、ますます買ってくれる人がいなくなります。

そのうち大赤字を抱えることになるのです!

では、出来高はどれくらいあれば安心?

何株以上なら良いとか、何株未満なら悪いという明確な基準はありませんが、自分の買いたい株数によっておおよそ決まります。

例えば、出来高が5万株の銘柄があるとして、1000株買おうとしているなら、その50倍の取引があるので、このくらいなら大丈夫だと考えられます。

資金が大きい場合は、売るときのことも考えるべき

ところが、大きな資金を使って投資する人で5万株買うという場合なら、自分の買いたい株数と同じ出来高しかありませんから、買えない可能性が高くなるし、売る場合にも売れない可能性が高いので危険です。

それから、1日だけの出来高でチェックすると、その日だけ特別に出来高が多かったり少なかったりすることもありますから、判断を間違う恐れがあります。

数日分の平均出来高で判断する!

1日だけでなく、ここ最近の平均出来高で判断するとなお安心です。買う前に出来高と平均出来高をチェックして“売りそびれる可能性が低い”ことを確認しましょう。

出来高は今後の相場の動きを掴むのに重要な指標です。

対象銘柄の出来高の推移をよく観察することによって、注目度の推移(株価の動向)を推し量ることができるのです。是非マスターしたいところですね。

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