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PERは割安度を測る指標

PER ~利益から見極める「割安株」と「割高株」~

per

PERという言葉を聞いたことはありますか?

PERは株価収益率のことを言います。

具体的には、下記の式で表すことができ、株式時価総額が純利益の何倍になるかを表しています。

PER=株式時価総額÷純利益

なお、余談ですが、純利益の出し方は、営業利益-支払利息-税金で、営業利益-支払利息=経常利益になります。

PERを知ると、株価が適正化が分かります。

PERを算出する上記の式(株式時価総額÷純利益)で、例えば10という結果になった場合、PERは10倍、つまり、純利益の10倍が買われている、ということになります。

分かりやすく解説すると、今の利益水準が続いた場合、投資した資金の回収に10年かかると言えます。

PERは、株価の割安性を測ることができる指標

一般的に、PERが低ければ低いほど、会社が稼ぐ利益に対して株価が割安であると言えます。

PERは、ある会社の過去のPERや将来の予想PERと比較することもあれば、同業他社とPERを比較することもあります。

PER10倍なら割安

すでに書いたとおり、PERが低い=割安であると考えられるのですが、日本株の場合、PERが10倍程度であれば、割安という判断がされます。

ちなみに、日経平均のPERは連結決算ベースで18.04倍、JPX日経400で18.36倍、東証1部全銘柄で19.06倍(2015年7月17日現在)とのことなので、PER10倍がいかに割安か分かります。

また、現在の日本の平均PERは、大体17、18倍~20倍あたりで推移しています。かつて日本株は、平均PERで20~25倍まで買われていたことを考えると、現在の日本株は割安であると言えます。

また、海外と比べると、米国株のPERは18倍強、英国株は約13倍、ドイツ株は約16倍とのことです。

日本株の場合、PER10倍程度、あるいは10倍割れの銘柄がゴロゴロ出てくるのが特徴です。PER10倍の株とは、つまり『全利益を配当すると、配当利回りが10%になる』と言えます。

A社:PER10倍の会社があったとして

例えば、純利益10億円のA社があったとします。

その会社の株式時価総額は100億円、つまりPERは10倍です。

この会社は配当として、純利益の25%を充てており、残りの75%を主に社内留保にしているとします。

この会社の発行済株式総数が1000万株だとすると、1株1000円、1株あたり利益が100円、1株あたり配当金は25円になります。

この場合の配当利回りは2.5%になります(配当利回り=1株あたりの配当金÷現在の株価×100)。

仮にこの会社が純利益をすべて配当に回した場合、配当利回りは10%になります。このことからも、PER10倍がどれだけ割安かということが分かります。

また、配当性向を見ると、日本企業は、平均すると利益のおおよを25%を支払っている計算になります。配当利回りは1.3%前後~1.6倍程度です。

このところ高ROEが注目され、高ROEであればあるほど良い、という市場のトレンドがあるため、以前に比べればだいぶ配当に回す額が増えつつあります。それでも大体25%くらいに留まっています。

■配当性向とは
1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100

割安株ってどんな株?

ところで、割安株というのはどんなもののことを言うのでしょうか。平均PERは大体17倍~20倍ですから、それより低いとPERが低いと考えて良いでしょう。
おおまかな目安は下記のようになります。

PER15倍~20倍 比較的割安
PER10倍~15倍 かなり割安
PER15倍以下 非常に割安

株式市場では、PERが5倍などといった超低PERの銘柄もよく見られます。確かにPERだけを見ると、驚く程割安であるように見えます。

だからと言って、良いとは言えないものも多々あります。

PERが低ければ、すべて割安株とは言えない

一時的に利益が上がり、PERが低くなっている

例えば、特別利益で一時的にPERが低くなっているものが挙げられます。

極端な低PERについては、このパターンが多く見られます。この特別利益とは、土地売却益、年金の代行返上益など、一時的に発生する利益のことを言います。

経常利益より純利益の方が金額的に多い会社などは、この特別利益が発生している可能性大なので、要注意です。

経常利益率が低い会社も注意!

経常利益率が1%以下の会社も要注意です。

確かに低PERであるとはいえ、利益が少なすぎます。何かあった時、すぐに赤字転落する可能性があります。

また、銀行等の金融業以外で、自己資本比率が10%以下の会社についても、PERが低くても、投資は避けたほうが良いでしょう。

高PERの会社はどうでしょうか?

実は、PERが高いものでも、投資すべき銘柄はあります。

例えば、高成長が見込める銘柄については、PERが高くても買いです。そして、特別損失などの一時的な損失で売られてPERが高くなった銘柄についても買いであると言えます。

一時的な損失のために今のPERが高くなったとしても、来期はその損失はないため、売りは一時的で、また買い戻す動きが出ると予想されますし、株価も上がります。

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